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憤慨する時は、心の中に怒りや緊張が生じています。
あなたの気持ちは相手から離れてしまっているのです。
怒りや欲求不満、不快、憎しみ、嫌悪などは、すべて第二段階である憤慨の兆しです。
あなたが抱いている憤慨について本当のことを相手に打ち明けず、話し合って解決しないでいると、それは積もり積もって第三段階の「排除」へと進んでいくことになります。
排除は、多くの反発や憤慨が積み重なって、誰かと気持ちの上で結ばれていることができなくなり、身を引いてしまう時に起きます。
感情的にも性的にも閉ざしてしまうのです。
あなたは、「もうこのことについては話し合いたくない」と言うだけかもしれない。
あるいは部屋を出るか、家を飛び出すか、自分の殻に閉じこもって他の人間をまったく黙殺するという手段に出ることもあるでしょう。
排除の兆候とは、パートナーと一緒にいたくないと感じること、相手のどんな意見にも一から十まで逆らうこと、他の人のことを考えたり、その人との情事を空想することなどです。
排除は、憤激を蓄積し続けていると自然に生じる状態です。
こうなると、蓄積された緊張や憤慨をすべて自覚することなしには、再びパートナーと親しくしたり、心を通わせたりすることはできません。
だから、あなたは相手に対する憤慨をどこかへ押しやっておくことで、いくらかの安らぎを得ようとするのです。
この第三段階において、性生活は(これまでに、もしまだ悪くなっていなかったとしても)きわめて悪化するでしょう。
ひょっとしたら、まだ相手を愛していると感じているかもしれませんが、もはや魅力を感じてはいず、「愛して」もいません。
セックスのことを考えただけで拒絶感がわいてむかついたりするかもしれませんし、単にセックスに対して関心がなくなってしまうこともあります。
もし離婚しようと思うなら、たぶんこの第三段階で別れを決意するでしょう。
もしこの排除の段階で人間関係を終わらせたなら、その決別は苦痛に満ちたものになります。
排除したいという気持ちについて本当のところを相手に話し、共に解決していくことをしなければ、排除の感覚はどんどん積み上がって、別れの次の段階である「抑圧」に移ってしまいます。
抑圧は四つの警鐘の中で、もっとも危険なものです。
これは、反発したり憤ったり排除したりすることにすっかり疲れて、家族のため、あるいは体面を繕うために「平和を守ろう」として、あらゆる否定的な感情を抑圧している時に起きます。
この第四段階では「これ以上喧嘩するのは無駄だ。何もかも忘れることにしよう。関わり合うのはもう疲れた」と感じるはずです。
抑圧は、感情的に麻庫した状態です。
不愉快な思いをしたくないので、自分の感情に対して無感覚になっているのです。
その無感覚な状態は、その後の人生においてもずっと継続します。
興奮や活気は失われ、人生は先が見えた、退屈なものとなります。
苦しみはないが、楽しみもなく、ほとんどいつでも、心身共に疲れているという状態になります。
抑圧について油断のならないのは、外側から見ただけでは、この段階にあるカップルは幸せそうに見えることがあるという点です。
この二人はお互いに優しく親切で、めったに喧嘩することもない。
だから、傍目にはとてもいい関係にあるように見えるのですが、突然離婚の危機にあるという噂が聞こえてきたりするのです。
もっと危険なのは、あまりにも感情を抑圧しすぎていて、自分たちでも問題がないと思い込んでいる場合です。
若々しいロマンティックな夢などはとっくに諦めてしまって、現状を受け入れ、期待するべきものは何もないと思い込んでいます。
そして自分たちは幸せなのだと自分で自分を納得させているのです。
このようなカップルは、自分たちの関係を発展させたいと自覚するまでは、その人間関係もそこで停滞したままなのです。
以上の四つの警鐘は、長い月日の間に愛情が失われていくプロセスを示しているだけではなく、感情を抑圧するしくみについての説明にもなっています。
感情を押し殺すたびに、あなたはこの四つの段階を登っていくことになります。
感情を押し殺したままで何度も口論するたび、四つの段階を進んでいくことになるのです。
四つの警鐘が毎日、毎時間、毎分、あるいは毎秒、鳴り続けることもあるでしょう。
感情を抑圧することがとても上手で、反感から抑圧へとわずかの間に無意識のうちに移動して、自分で何をしているかにさえ気づいていない人もいます。
四つの警鐘はあらゆる人間関係に適用できるということを覚えておいてください。恋人についてだけではなく、両親や子供たちや上司や友達との関係や、そして自分自身との関係においてもそれはあてはまるのです。
自分の感情のすべてを投げ出し、心の愛に立ちもどるたびに、あなたはもっと愛する力をつけることができます。
本当の気持ちを抑制し、無意識に感情を抑圧するたびに、愛する力は減退していくのです。
このような新しい見方をすると、過去の悪かったところが見えてくるのです。
この本によって、真実のすべてを表現するためのテクニックを学んだり練習したりすれば、感じたり愛したりする力をすぐに回復することができます。
もし四つの警鐘のどれかにとらわれていても、すぐに「愛している」と感じる状態にもどれるでしょう。
心が本当に感じていることを話していても、二人の関係が前進しているようには見えない時があります。
なぜなら、抑圧した感情が癒される時、抑圧から排除、憤慨、そして反発へと段階を追って気持ちがもどっていくからです。
しかし、最後までたどり着いた時には、のびのびと明るい気持ちで愛を感じることができるはずです。
この原理は、自閉症児の治療において劇的なまでに論証されています。
もし心の抑圧された自閉症児を抱きしめることで愛情を表現したら、その子はこの四つの警鐘を次々に逆もどりしていくからです。
はじめは反応しないで愛をはねつけ、逃げ出そうとします。
それでもさらに抱きしめ続けたら、その子はひどく怒って、抱きしめる腕から逃れようとしてもがく。
しかし最後には、あまり抵抗しなくなり、やがて自分から愛を受け入れるようになるのです。
パートナーをもっと愛したとしても、相手は最初は気がつかず、あなたの愛する努力をはねつけるかもしれない。
それから怒ったり憤慨したりすることもあるでしょう。
しかしあなたがその努力を続ければ、相手は結局は大きな愛と感謝の気持ちで答えるようになるのです。
感情は、誰もが持っている天からの贈り物。
けれど、自分の感じていることが気に入らないということもよくあります。
また、どんな感情にも目的があり、その目的が実現したり理解されたりするまでは、いつまでもその人の心から離れることはありません。
感情は潜在意識から意識への、メッセンジャーのようなものなのです。
意識がそのメッセージを受け取るまでは、メッセンジャーは辛抱強く玄関ドアの前で待ち続けるのです。
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